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日光と光線の科学

太陽光線の生体への影響

太陽光線の生体への影響

●太陽が生命を動かす
太陽は生命活動に大きな影響を与えています。
地球上の生物のほとんどは、その誕生から、進化の過程を経て、太陽光線のエネルギーの影響を受けながら、その生体をつくりあげてきました。

●カラダの日周期リズム 
人間のカラダは、朝に目覚めて、夜になると眠る…という日周期リズムを持っています。
カラダの日周期リズムは、太陽の日照サイクルによってつくられました。

●体内時計
カラダには、一日の日周期リズムの中に、90分サイクルのさらに細かいリズムがあります。それを体内時計、生体リズムとも言います。

●太陽の日照リズムと生体リズム
太陽の日照リズムや光の強さ、光のスベクトル組成が、カラダの日周期リズムと生体リズムに深く関わっています。
光の刺激が目と皮膚の神経終末から取り込まれて脳に伝わると、生理学的、生化学的な反応が引き出されます。
食べ物の摂取、水分の消費、体温の変化、ホルモンの分泌、排卵、その他の多くの基本機能が太陽の影響下にあります。

●光線と目と脳の関係
太陽光線の明るさによって、モノを見るための「目」という臓器ができあがりました。目はモノを見るだけではなく、光を受け入れて脳の中枢の松果体や視床下部に伝える役目もしています。そこからさらに、甲状腺、下垂体、副腎、性腺などのホルモンを分泌する器官に指令が伝えられ、さまざまなホルモンが分泌されてカラダの生理活動が行われます。

●光線と自律神経
光線は自律神経を動かす働きをします。
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれ、それぞれ、カラダの器官や生理システムを動かす役目をしています。
交感神経はカラダを活動させる働きを、副交感神経はカラダを休ませたり、睡眠に誘う働きをします。

●明るさと交感神経
強い光を浴びると、自律神経の中の交感神経が優位になり、同時に、神経伝達物質のセロトニンが分泌されて、意識とカラダが活動方向に導かれます。

●暗さと副交換神経
光が弱くなると、自律神経の中の副交感神経が優位になり、同時に、メラトニン(睡眠誘導物質)が分泌され、カラダとこころが睡眠モードに切り替わっていきます。

●セロトニンとメラトニン
セロトニンには気持ちを明るくする働きもあります。晴れた日に気持ちが良いのは、セロトニンの分泌量が多いためです。
一方、曇りや雨の日に気持ちが何となく重いのは、光の量が減ったことでメラトニンの生成が行われるからです。

●皮膚も光を感知する
皮膚にも、わずかですが光を感知する能力があります。中でも、わきの下、腕の関節の内側、膝の関節の裏側は、感知能力が高いと言います。



by na-hiko | 2010-07-30 17:02 | 太陽光線の生体への影響

自然科学
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