日光と光線の科学

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日焼けの仕組み

日焼けのしくみ

●日焼けの解明
1877年、イギリスのドーンズ(Dawns)とブラント(Blunt)は、日焼けは可視光線よりも高い波長の光線によることを立証しました。
また、彼らは紫外線の殺菌力を解明しました。

●日焼けが紫外線から皮膚を守る
紫外線を浴びると、人間の皮膚は色素を生成します。
日焼けした小麦色の肌は、紫外線に対する保護の役目をします。
適度な日焼けは、紫外線のエネルギーが皮膚に透過するのを、25~5%、低減させると言われています。

●日焼けのプロセス
肌が日光の紫外線を浴びると、最初は肌が赤くなり、熱をもちます。それは、紫外線のエネルギーによって受けた皮膚の損傷を回復させるために、皮膚の表面の毛細血管が膨張するからです。
しばらくすると、赤い熱は治まり、肌色は小麦色に変わります。皮膚が小麦色に変化するのは、日光の紫外線に対する保護のため、皮膚細胞にメラニン色素がつくられるためです。

●小麦色の素になるメラニン色素
皮膚の「基底層」には、紫外線の入射で活性化する「メラノサイト」という細胞があります。その細胞がUVBの刺激を受けると、メラノサイトは貯蔵しているチロシンからメラニン色素を作り出します。
作られたメラニン色素は、細胞の小さな腕を経由して、すぐ上にある胚細胞のケラチノサイトまで移動していきます。その後、そこにある細胞核の周りに蓄えられます。
そのメラニン色素が褐色になり、肌を小麦色に変えます。 

●メラニン色素の生成は紫外線B波(UVB)の働き
UVBはエネルギーが強く、皮膚の基底層まで浸透します。そこでメラノサイトを刺激し、メラニン色素を生成させます。

●色素を褐色化するのは紫外線A波(UVA)の働
メラノサイトで作られた色素は、最初はサーモンピンク色をしています。それが徐々に皮膚の基底層から上のケラチノサイトへと上昇します。
そして、UVAを浴びると酸化して小麦色(褐色)に変わっていきます。

●2種類のメラニン色素
生体内のメラニン色素には、黒色メラニンと黄色メラニンが混在していて、黒色メラニンが紫外線に対する防御作用を持っています。
黒人には黒色メラニンの割合が多く、北欧の白人には黄色メラニンの割合が多いといわれています。

●日焼けには2種類がある
日焼けには、サンタンニングとサンバーンの2種類があります。
サンタンニングは肌が小麦色に焼けた状態を言い、サンバーンは肌がヤケドして炎症を起こした状態を言います。

●サンタンニングは肌を守る
サンタンニングは肌が「褐色に色づいた状態」の日焼けを言います。褐色の肌はメラニン色素によってもたらされます。メラニン色素は日光の紫外線が皮膚の深部に浸透するのを防いで、皮膚の細胞を保護する役目をします。

●サンバーンは細胞を傷つける
サンバーンは皮膚が「ヤケド」して「炎症」を起こした状態の日焼けを言います。ヤケドした細胞は死んでしまい、やがて「皮むけ」としてはがれ落ちます。また、炎症を起こした細胞はDNAが傷つき、それをくり返していると、がん細胞が生まれる可能性があります。

●ヤケド日焼けは皮膚ガンのリスクを高める
ひどいヤケド日焼けは、きわめて危険な皮膚ガンであるメラノーマを発症させる可能性があります。

●黒色のファッションは健康を損ねる
紫外線を最も遮断するのは黒い衣服です。しかし、黒い布ばかり身につけていると、紫外線の恩恵を受けることができないので、カラダに覇気がなくなり、皮膚もシワシワになっていきます。
例えば、畑のトマトを黒い布で包んでおくと青色のままで、収穫した後は、赤色のトマトよりも日持ちせずに、早く劣化します。
淡い色の衣服を身につけていると、適度に紫外線が吸収できるので、健康にプラスになります。
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by na-hiko | 2010-07-30 17:38 | 日焼けの仕組み

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