日光と光線の科学

日照不足と体調不良

日照不足と体調不良

●骨粗しょう症
日光の紫外線を浴びないと、体内でビタミンDが生成されません。
その結果、カルシウムの吸収効率が低下し、生理活動に関わる生体内のカルシウムが不足することになります。すると、カラダは骨を溶かしてカルシウムを補うことをします。その結果、骨がスカスカになる、いわゆる骨粗しょう症を引き起こすことになります。

●骨軟化症
同様に、ビタミンDは骨へのカルシウムの沈着を促進する働きをします。特に成長期の子どもが日光の紫外線を浴びないでいると、骨が柔らかい、いわゆる骨軟化症になる可能性があります。

●季節性ウツ病(SAD)
冬が長くて日照時間の少ない北国の地方には、季節性ウツ病(SAD)が多く見られます。
冬は太陽の射角が低くなるので日照が少なく、また短くなり、その上、寒さを防ぐために屋内での生活が長くなり、外出の時も厚着するので、益々、カラダが日光を浴びる機会が少なくなります。その結果、セロトニンの生成量が減って、カラダもこころもけだるい状態が続くことになります。その状態が長く続くと、季節性ウツ病になる可能性が高くなります。

●ビタミンDの不足はがんの発症を高める
アメリカのウィリアム・グラント博士は、紫外線B波とビタミンDの不足は、乳癌、結腸癌・直腸癌、卵巣癌、前立腺癌など、14種類のガンの発症リスクを高める、と報告しています。

●ビタミンDの欠乏はⅠ型糖尿病や統合失調症に
クイーンズランド大学のマクグラス博士は、とくに妊婦や授乳中の母親には日光浴が重要と、強調しています。妊娠中および幼年期のビタミンDの欠乏は、後にⅠ型糖尿病や統合失調症(精神分裂病)を発症する要因になる可能性があると言います。

●日光の少ない地域はガンの死亡率が高い
カリフォルニア大学の研究によると、冬の間、紫外線の照射量が低下する高緯度または中高緯度の地域では、大腸ガンによる死亡率が高くなることが分かりました。同様に、白人女性における乳ガンの死亡率は、その地域が赤道から遠くなるにつれて上昇し、冬の長い地域で最高になること分かりました。

●日照不足と貧血
日に当たらない植物は、色があせてひょろ長くなるように、人間もまた日光を避け続けていると、顔や肌色が青白くなります。それは、血液中の成分は日光の影響を受けるからです。
暗いところでは赤血球とヘモグロビンが減少し、明るいところでは増加することが知られています。中でも、ヘモグロビンの減少が大きいといいます。
長期間にわたって日光を浴びなかったり、夜間勤務などの昼夜逆転の生活を続けていると、貧血症になる可能性が高くなります。

●日照不足と筋力の低下
冬になり、日差しが少なくなると、筋力や持久力が低下することが知られています。
特に、副腎は紫外線の影響を大きく受けます。適度に紫外線を浴びないと、副腎の働きが低下して、血液中の血糖が低下します。その結果、筋力や持久力が低くなります。

●日照不足は性ホルモンを低下させる
北極に住むイヌイットの女性は、太陽の出ない長い冬の間は、月経が休止し、男性は性的欲求が静止するといいます。つまり、性的欲求は冬眠状態に入るわけです。
そのため、イヌイットの子どもは、北極に太陽がもどる春から9ケ月経って生まれることが多いと言います。

●日照不足は老化を早める
日光が目から入ると、脳の中枢の松果体や視床下部が刺激されます。そして、甲状腺、下垂体、副腎、性腺などのホルモンを分泌する器官に指令が伝えられます。その結果、さまざまなホルモンが正常に分泌されます。
逆に、長期間、日光を浴びないでいると全ての内分泌腺が萎縮してしまいます。その結果、老化の進行が早くなります。
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by na-hiko | 2010-07-30 17:33 | 日照不足と体調不良

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