日光と光線の科学

太陽光線が健康を支える

太陽光線が健康を支える

●光線療法でノーベル賞を受賞
1896年、デンマークのN・R・フィンセン(Niels R.Finsen)は太陽光線の科学的特性を突き止め、結核治療のために光線研究所を設立しました。そして、太陽光線と人工紫外線を使用して、約2000人の結核患者を治療し、その驚異的成果に対して1903年にノーベル賞が授与されました。

●紫外線がクル病を防ぐ
1919年、K・フルズンスキー(K.Huldschinsky)は、紫外線がクル病の予防に効果があることを発見。その後、ビタミンDの光化学構造を明らかにしました。

●ホルモンの分泌は可視光線と紫外線の影響を受ける
目が光線を受け入れると、脳の中枢の松果体や視床下部が刺激されます。
そして、甲状腺、下垂体、副腎、性腺などのホルモンを分泌する器官(内分泌腺)に指令が伝えられます。その結果、さまざまなホルモンが正常に分泌されて、健康状態が保たれます。

●日光が患者の健康回復を促進
ピッツバーグ大学のジェフリー・ウォルチ医学博士(Jeffrey Walch M.D.)の研究によると、手術後の患者の病室が日の当たる側にある場合は、患者は心理的なストレスや、肉体的な痛みを感じることが少なく、鎮痛剤の使用量も少なくて済むことが分かりました。

●日光には若返りの効果がある
M・ラッキーシュ(M.Luckiesh)やA.J.パシニ(A.J.Pacini)は、「日光にはホルモンの分泌を正常に保つ働きがあるので、若返りの作用があり、逆に、日光を浴びないでいると全ての内分泌腺が萎縮してしまい、老化の進行が早くなる」と言っています。

●日光が性ホルモンの分泌を促す
南国などの日差しの強い地域では、子どもの出生数が多いことが知られています。
また、養鶏場では鶏の目に光線を浴びせると卵をたくさん産むことが知られています。

●紫外線B波(UVB)がビタミンD3をつくる
ビタミンは生命活動に欠かせない物質です。
その中のビタミンDの最大の源は、日光の中の紫外線B波 (UVB)です。
UVBは皮膚に蓄えられたプロビタミンD(前駆ビタミン)を、活性ビタミンのD3に変化させる働きをします。
そのビタミンD3は、体内でさまざまな働きをします。

●ビタミンDはカルシウムの吸収に不可欠
ビタミンDは、食物から摂取したカルシウムの吸収と、カルシウムの骨への沈着を促進させる働きをします。体内でビタミンDが生成されないと、カルシウム食品を食べても、そのカルシウムはほとんど吸収されることはありません。また、骨の強度が保てなくなります。

●ビタミンDはカルシウムの吸収を2倍にする
ビタミンDが欠乏すると、カラダは消費するカルシウムのおよそ10%から15%しか吸収できなくなります。「紫外線のメリット(The UV advantage)」の著者で、ボストン大学医学部の医学・生理学教授、マイケル・ホリック博士(Ph.D.MD.)は、ビタミンDがあれば吸収率は2倍になると言います。

●カルシウムの働き
カルシウムは細胞の代謝活動、神経の伝達、筋肉の収縮など、生理活動に欠かせない役目をしています。
生体内でカルシウムが不足すると、骨を溶かして補充することになります。その結果、骨がスカスカになる、いわゆる骨粗しょう症になります。

●日焼けサロンの利用者はビタミンDが豊富
マイケル・ホリック博士がボストンで行った研究によると、日焼けサロンを定期的に利用している人は、冬の終わりにもかかわらず高いビタミンDレベルを維持していたが、非利用者はビタミンDが欠乏していたと言います。

●紫外線による生体反応
紫外線がカラダに照射されると、脳の活動が活発になります。その結果、皮膚の毛細血管が膨張し、血圧はやや低下し、気持ちが快適になり、脈拍が早まり、食欲が増し、エネルギー効率が高くなります。

●紫外線は代謝を促進
紫外線はタンパク質の代謝を増大させます。
また、紫外線は糖尿病患者の血糖を下げるので、インシュリンと同様の効果があります。

●紫外線(UVB)は免疫力を高める
カラダの免疫力は、免疫細胞の活性度に左右されます。
UVBには免疫細胞を活性化させて、免疫力を高める作用があります。

●紫外線(UVB)は皮膚の機能を高める
UVBが皮膚に浸透すると、皮膚の細胞が刺激されて、皮膚が果たすさまざまな機能が強化されます。皮膚の機能とは、生体を乾燥から守る、体温を調節する、皮膚の知覚、皮膚免疫などを言います。

●紫外線が体力を高める
F.エリンジャーは、労働者、スポーツマン、学生に対して、紫外線が作業効率に与える影響について研究を重ね、実際に作業効率を高めることを明らかにしました。

●紫外線(UVB)は筋肉の動きを良くする
UVBは筋肉の力を高める働きをします。それは、ビタミンDの生成によって、カルシウムの吸収が促進され、体内のカルシウム量が高まったことによります。
体内にカルシウムイオンが十分にあると、神経の伝達系(シナプス)の形成が高まり、神経の伝達能力、筋肉の収縮能力、グリコーゲンの代謝の促進が高くなります。

●紫外線(UVB)は血液の酸素運搬能力を高める
UVBはヘモグロビンや赤血球の生成を促進し、血液が酸素を運搬する能力を高めます。
このことがまた、カラダの運動能力を高めることになります。
フランクフルト大学の研究でも、このことが実証されています。

●紫外線(UVB)はアルコールの代謝を助ける
UVBは光化学作用によって血液中の有害物質を解毒する働きをします。
また、飲酒によるアルコールの分解も助けます。

●ビタミンDが乳ガン、大腸ガン、前立腺ガンなどの予防に役立つ
マイケル・ホリック博士は、「ビタミンDは前立腺ガン、乳ガン、大腸ガン、卵巣ガンなどの予防に役立つ」と言います。

●日光浴は20種類のガンの予防に役立つ
適度な日光浴は、メラノーマ、乳ガン、前立腺ガン、結腸ガン、直腸ガン、膀胱ガン、胃ガン、卵巣ガン、腎臓ガン、ホジキン病、リンパ腫、非ホジキンリンパ腫など、20種類ものガンの予防に役立つ、という研究もあります。

●日光浴は30種類以上の病気を予防
適度な日光浴は30種類以上の慢性病を予防するのに役立つと言います。
骨粗鬆症、骨軟化症、くる病、慢性関節リウマチ、自己免疫疾患、多発性硬化症、乾癬、パーキンソン病、アルツハイマー病、クローン病、心臓病および循環器系疾患、高血圧、Ⅰ型およびⅡ型糖尿病、統合失調症、自閉症、ウツ病、鬱病、季節性情緒障害(SAD)、多嚢胞卵巣、腰痛、筋肉および骨格の非特異性の痛み、肺炎および結核を含む呼吸器感染症、流感、虫歯、不妊症、肥満、月経前緊張症候群、など。
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by na-hiko | 2010-07-30 17:28 | 太陽光線が健康を支える

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